ドバイ不動産、即入居かオフプランか?初回購入者向け徹底解説 — Dubai real estate
Guides

ドバイ不動産、即入居かオフプランか?初回購入者向け徹底解説

ガイア・リビングの加藤結衣です。ドバイでの初めての不動産購入は、期待に満ち溢れると同時に、多くの疑問が伴う道のりです。特に最初の大きな決断となるのが、「即入居可能な物件」を選ぶか、それとも「オフプラン(未完成)物件」を選ぶか、という問題です。この選択は、あなたの資金計画、リスク許容度、そしてライフプランに深く関わってきます。…

加藤 結衣 — portrait
2026年8月15日 · 読了時間25分

ガイア・リビングの加藤結衣です。ドバイでの初めての不動産購入は、期待に満ち溢れると同時に、多くの疑問が伴う道のりです。特に最初の大きな決断となるのが、「即入居可能な物件」を選ぶか、それとも「オフプラン(未完成)物件」を選ぶか、という問題です。この選択は、あなたの資金計画、リスク許容度、そしてライフプランに深く関わってきます。

この記事では、ドバイの不動産市場におけるこの二つの選択肢を、初回購入者の視点から徹底的に掘り下げていきます。それぞれの定義から、具体的なメリット・デメリット、隠れたコスト、そして最終的にどちらがあなたにとって賢明な選択なのか、私の経験に基づいた見解を共有します。

本稿で解説するポイント:

  • 即入居可能物件とオフプラン物件の基本的な違い
  • 初回購入者から見たそれぞれのメリットとデメリット
  • 費用と資金計画の徹底比較:初期費用から支払いスケジュールまで
  • 潜むリスクの分析:市場変動、工事遅延、品質問題
  • 私が初回購入者に推奨する選択とその理由
  • 具体的なエリアとプロジェクトの例
  • 購入プロセスと最終判断のためのチェックリスト

1. 基本を理解する:即入居物件 vs オフプラン物件

まず、それぞれの用語を正確に理解することから始めましょう。不動産取引において、これらの言葉は明確に異なる意味を持ちます。

即入居可能物件(Ready Property)とは、文字通り、すでに建設が完了しており、購入後すぐに鍵を受け取って入居、または賃貸に出すことができる物件を指します。これには、誰も住んだことのない「新築物件」と、以前に所有者や賃借人がいた「中古物件」の両方が含まれます。「ドバイ 中古物件 vs 新築」という議論もここに帰結しますが、重要なのは「完成している」という点です。ドバイ土地局(DLD)に所有権が正式に登録されており(Title Deedが発行済み)、物理的に存在し、内覧が可能です。購入資金は、現金一括または銀行からの住宅ローンを利用して支払うのが一般的です。

オフプラン物件(Off-Plan Property)とは、まだ建設が始まっていない、あるいは建設途中の段階で販売される物件のことです。購入者は、デベロッパーが提示する設計図、完成予想図(レンダリング)、模型、そしてショールームを見て購入を決定します。契約はデベロッパーと直接結び、物件が完成するまでの数年間、定められた支払いプラン(Payment Plan)に従って分割で代金を支払います。ドバイでは、このオフプラン市場が非常に活発で、多くの新規プロジェクトがこの方法で販売されています。オフプラン物件の購入契約は、Oqood(オクード)と呼ばれる仮の所有権証明書によってDLDに登録されます。

この二つの最大の違いは、「時間」と「実物」の有無です。即入居物件は「今、ここにある価値」を購入するのに対し、オフプラン物件は「将来の価値」への投資と言えます。初回購入者にとって、この違いは資金計画、リスク管理、そして生活設計のすべてに影響を及ぼします。例えば、すぐにドバイでの生活を始めたい、あるいはすぐに家賃収入を得たいのであれば、選択肢は自ずと即入居物件に絞られます。一方で、数年後の完成を見据えて、より低い初期費用で資産形成を始めたいのであれば、オフプランが魅力的に映るかもしれません。

では、具体的に即入居物件を選ぶことの利点と注意点は何でしょうか。初回購入者にとって、この選択肢は堅実さと安心感を提供します。

メリット:

  • 現物確認ができる(What You See Is What You Get):最大のメリットは、購入前に物件を自分の目で見て、触れて、確かめられることです。部屋からの眺望、日当たり、内装の仕上げ、共有施設の質、近隣の騒音レベルなど、図面だけでは決してわからない現実を確認できます。これは、特に海外での初めての不動産購入において、計り知れない安心感につながります。
  • 即時収益化が可能:購入手続きが完了すれば、すぐに自分で住むことができます。これにより、現在支払っている家賃を節約できます。投資目的であれば、すぐに賃貸に出して家賃収入を得始めることができ、投資の回収が早く始まります。例えば、ドバイ・マリーナのような人気エリアの物件は、購入後すぐに高い賃貸需要が見込めます。
  • 確立されたコミュニティ:中古物件の場合、周辺のコミュニティはすでに成熟しています。スーパーマーケットやクリニック、学校、公園などの生活インフラが整っており、どのような住民が住んでいるのか、コミュニティの雰囲気はどうかといったことも事前に把握できます。これは、特にご家族で移住を考えている方にとって重要な要素です。例えばアラビアン・ランチのようなエリアは、家族向けの成熟したコミュニティとして定評があります。
  • 住宅ローンが利用しやすい:完成物件は銀行の評価が容易なため、住宅ローンの承認がスムーズに進む傾向があります。UAEの居住者であれば、物件価格の最大80%までローンを組むことが可能です(初回購入の場合)。

デメリット:

  • 初期費用が高額:即入居物件を購入する場合、頭金(通常20-25%)と諸費用(DLD登録料4%+その他約3-4%)をまとめて初期に支払う必要があります。例えばAED 200万の物件であれば、AED 50万の頭金に加え、約AED 14万の諸費用、合計AED 64万(約2,700万円)程度の自己資金が最初に必要となり、資金的なハードルは高くなります。
  • 価格交渉の余地が限定的:市場が安定している、または上昇している局面では、特に人気物件の価格交渉は難しくなります。売り手は現在の市場価格で売却できるため、大幅な値引きは期待しにくいです。デザインや間取りの選択肢も、市場に出ている物件に限られます。
  • 中古物件の場合のメンテナンス:築年数が経過している物件の場合、エアコンや給湯器、配管などのメンテナンスや修理が必要になる可能性があります。購入前に専門家による物件調査(Inspection)を行うことが非常に重要です。

私自身の経験から言えば、特にドバイでの生活が初めてで、土地勘に不安がある方にとっては、即入居物件の方がはるかにリスクが低く、安心できる選択だと考えています。実際にその場所の空気を吸い、コミュニティを歩いてみることの価値は、何物にも代えがたいものがあります。

3. オフプラン物件のメリットとデメリット

次に、未来への投資ともいえるオフプラン物件です。特に近年のドバイ不動産市場では、魅力的な支払いプランを掲げたオフプラン・ローンチが活況を呈しています。

メリット:

  • 低い初期費用と柔軟な支払いプラン:最大の魅力は、デベロッパーが提供する支払いプラン(Payment Plan)です。初期費用は予約金の10-20%程度で済み、残りは建設期間中に分割で支払います。これにより、即入居物件ほどのまとまった初期資金がなくても購入に踏み切れます。中には、完成後も数年間にわたって分割払いができる「Post-Handover Payment Plan」を提供するプロジェクトもあり、投資家にとっては自己資金を効率的に運用できる利点があります。
  • キャピタルゲインの可能性:物件の購入から完成までの数年間でドバイの不動産市場が上昇した場合、完成時には購入価格を上回る価値になっている可能性があります。この差額がキャピタルゲイン(売却益)となります。特に、エマール・プロパティーズナキールのような大手デベロッパーが手がける大型プロジェクトの初期フェーズは、将来的な値上がりが期待されることがあります。
  • 最新のデザインと設備:新築であるため、最新の建築基準、デザイン、スマートホーム技術などが採用されています。購入者は、間取りのタイプや内装のカラースキームなどを選べる場合もあり、自分好みの空間をゼロから手に入れることができます。
  • 物件価格が比較的割安:一般的に、オフプラン物件は周辺の同等な即入居物件と比較して、平米単価が割安に設定されています。これは、建設期間中のリスクや待機期間を価格に反映しているためです。

デメリット:

  • 工事の遅延・中止リスク:オフプラン投資における最大のリスクです。ドバイでは、不動産規制庁(RERA)とエスクロー口座制度によって購入者の資金は保護されていますが、デベロッパーの財政問題やその他の要因で工事が予定通りに進まないケースは依然として存在します。完成が数ヶ月、あるいは数年単位で遅れることも覚悟しておく必要があります。
  • 完成クオリティの問題:完成予想図やショールームはあくまで「理想」です。実際に完成した物件が、期待していた品質や仕上げと異なる「がっかり物件」であるリスクはゼロではありません。壁のひび割れ、水漏れ、安っぽい建材など、問題が発覚することもあります。
  • 市場変動リスク:購入時から完成時までの間に不動産市場が下落した場合、物件の価値が購入価格を下回ってしまう可能性があります。この場合、キャピタルゲインどころか損失を抱えることになります。また、完成時に銀行ローンを組む予定の場合、銀行の評価額が購入価格に満たず、想定以上の自己資金が必要になることもあります。
  • 周辺環境の不確実性:新規開発エリアのプロジェクトの場合、完成時に約束されていた商業施設や公園、駅などがまだ完成していない、あるいは計画が変更されている可能性があります。生活の利便性が想定と大きく異なることもあり得ます。

初回購入者にとって、オフプラン物件の魅力的な支払いプランは非常に誘惑的です。しかし、その裏には「待つ時間」と「不確実性」という、目に見えないコストとリスクが常に存在することを忘れてはなりません。

4. 費用と資金計画の徹底比較

不動産購入は、人生で最も大きな買い物の一つです。ここでは、即入居物件とオフプラン物件の費用構造を具体的に比較し、どのような資金計画が必要になるかを見ていきましょう。

ケーススタディ:AED 1,500,000の1ベッドルームアパートメントを購入する場合

---

A) 即入居物件(中古)を購入する場合の費用内訳

このケースでは、銀行から物件価格の80%(AED 1,200,000)のローンを組むと仮定します。

  • 初期に現金で必要な費用(概算):
  • 頭金 (物件価格の20%): AED 300,000
  • ドバイ土地局(DLD)登録料 (4%): AED 60,000
  • DLD登録手数料: AED 4,200
  • 不動産仲介手数料 (2% + VAT 5%): AED 31,500
  • 住宅ローン関連費用(銀行手数料、評価費用等): 約 AED 10,000
  • 譲渡手続き代行費用(Conveyance Fee): 約 AED 8,000
  • NOC(無意義証明書)発行手数料: 約 AED 1,000
  • 初期費用合計: 約 AED 414,700
  • 購入後の継続的な費用:
  • 住宅ローン月次返済
  • サービスチャージ(共益費・管理費):エリアや物件によりますが、例えばJVC(ジュメイラ・ビレッジ・サークル)などでは年間 AED 15-20/sqft程度。800 sqftの物件なら年間 AED 12,000 - 16,000。
  • 光熱費(DEWA)、インターネット費

---

B) オフプラン物件を購入する場合の費用内訳

ここでは、一般的な「60/40」支払いプラン(建設中に60%、完成時に40%)を想定します。

  • 建設中に支払う費用(デベロッパーへの分割払い):
  • 予約金・頭金(契約時、10-20%): AED 150,000 - 300,000
  • Oqood(仮登録)手数料(DLD登録料4%相当): AED 60,000
  • Oqood登録管理手数料: AED 5,250
  • 初期費用合計(契約時): AED 215,250 - 365,250
  • 建設中の分割払い(例):
  • 契約から6ヶ月後 (10%): AED 150,000
  • 建設進捗20%時点 (10%): AED 150,000
  • 建設進捗40%時点 (10%): AED 150,000
  • 建設進捗60%時点 (10%): AED 150,000
  • 完成時に支払う費用(残り40%):
  • 残金: AED 600,000(現金一括または住宅ローンを利用)

---

ご覧の通り、初期に必要な現金額はオフプラン物件の方が明らかに少なくて済みます。これがドバイのオフプラン物件が人気を集める大きな理由です。しかし、建設期間中も継続的に支払いが発生し、最終的に完成時にはまとまった資金が必要になることを忘れてはいけません。完成時にローンを組む予定の場合、その時の金利やご自身の収入状況、銀行の融資方針によって計画が左右されるリスクも考慮する必要があります。

一方、即入居物件は初期負担が大きいものの、資金計画は非常に明確です。ローンさえ承認されれば、あとは月々の返済と管理費を支払うだけ。不確実性が低く、予算管理がしやすいのは初回購入者にとって大きな安心材料です。

5. リスクを評価する:どちらの道がより安全か?

不動産購入にリスクはつきものですが、その性質は即入居物件とオフプラン物件で大きく異なります。

即入居物件のリスク:

主なリスクは「市場価格の変動」と「物件の物理的な欠陥」です。

  • 市場リスク:購入直後に市場が下落すれば、資産価値は目減りします。しかし、これはオフプラン物件も同様です。即入居物件の場合、自分で住むことで家賃を節約したり、賃貸に出してインカムゲインを得たりすることで、価格変動リスクをある程度相殺できます。「住む」という実需が、純粋な投機リスクを和らげてくれるのです。
  • 物理的リスク:中古物件の場合、隠れた瑕疵(かし)がある可能性があります。給排水管の老朽化、エアコンの不具合、雨漏りなどです。これを避けるためには、信頼できる専門家による建物調査(Home Inspection)を必ず実施することが不可欠です。費用はかかりますが、将来の大きな損失を防ぐための重要な保険となります。

オフプラン物件のリスク:

こちらはより複雑で、多岐にわたります。

  • プロジェクトの遅延・中止リスク:前述の通り、これが最大のリスクです。ドバイにはエスクロー口座制度があり、購入者の資金はRERAの監督下で管理されるため、デベロッパーが資金を持ち逃げするような事態はほぼありません。しかし、プロジェクト自体が停滞・頓挫する可能性は残ります。そうなった場合、資金が長期間ロックされ、機会損失を生むことになります。
  • 品質リスク:完成品が期待通りでない「がっかり物件」のリスクです。デベロッパーの過去の実績を徹底的に調べ、評判を確認することが重要です。無名のデベロッパーが手がける激安プロジェクトには特に注意が必要です。
  • ファイナンスリスク:完成時にローンを組む計画の場合、数年後の金融市場やご自身の経済状況は誰にも予測できません。金利が上昇しているかもしれませんし、銀行の融資基準が厳しくなっているかもしれません。最悪の場合、ローンが組めずに残金の支払いができず、違約金を払って契約を失う可能性もあります。
  • フリッピングの誘惑:一部の投資家は、完成前に契約を転売(フリッピング)して利益を得ようとしますが、これは非常にリスクの高いドバイ不動産投資戦略です。市場が少しでも停滞すれば買い手は見つからず、残金の支払いに窮することになります。初回購入者は、このような投機的な手法に手を出すべきではありません。

総合的に見て、初回購入者にとってより安全で管理しやすいのは、間違いなく即入居物件です。オフプランのリスクは、市場の動向やデベロッパーの信頼性を見極める経験と、計画が頓挫しても耐えられるだけの資金的余裕を持つ、経験豊富な投資家向けのものです。

6. 私の推奨:なぜ初回購入者には即入居物件が適しているのか

ここまで両者の特徴を比較してきましたが、私の結論は明確です。ドバイで初めて不動産を購入する方には、圧倒的に即入居可能物件(特に築浅の中古物件)をお勧めします。

理由はいくつかあります。

第一に、「確実性」です。自分の目で見て、納得したものを買う。これは、特に慣れない海外での高額な買い物において、最も重要な原則です。あなたは、自分がこれから住む家、あるいは大切な資産となる物件のすべてを、購入前に知ることができます。日当たり、騒音、隣人、管理状態…これらはあなたの生活の質を直接左右する要素であり、オフプランでは決して確認できません。

第二に、「時間の価値」です。オフプラン物件は、完成するまで2年から4年、あるいはそれ以上かかります。その間、あなたは家賃を払い続けなければならず、購入した資産から何の恩恵も得られません。即入居物件なら、購入した瞬間から家賃の支払いがなくなり、その分をローン返済や貯蓄に回せます。これは、キャッシュフローの観点から非常に大きなメリットです。

第三に、「リスク管理のしやすさ」です。即入居物件のリスクは、主に市場価格の変動と物件の物理的な状態に集約されます。これらは、適切なリサーチと専門家による調査である程度コントロール可能です。一方で、オフプラン物件のリスクは、工事の遅延、デベロッパーの信頼性、完成時の品質、数年先の金融市場など、自分ではコントロール不可能な外部要因に大きく依存します。不確実性の高い賭けに、初めての貴重な一歩を投じるべきではありません。

もちろん、オフプランの魅力的な価格や支払いプランは魅力的です。しかし、それは多くの場合、これらの不確実性に対する「リスクプレミアム」が価格に反映されているに過ぎません。私が見てきた中で、オフプランで成功する投資家は、複数の物件に分散投資できる資金力があり、一つのプロジェクトが遅延しても全体計画が揺らがないだけの余裕を持っています。初回購入者が、全資産を一つの不確実なプロジェクトに投じるのは、賢明な戦略とは言えません。

ドバイで販売中の物件を検索すると、ビジネスベイの築浅アパートメントから、ダマック・ヒルズ2のタウンハウスまで、多種多様な即入居物件が見つかります。まずはこれらの実在する物件を数多く内覧し、エリアの雰囲気や価格帯の現実を肌で感じることが、成功への第一歩です。

7. 購入プロセスのステップ・バイ・ステップ

どちらのタイプを選ぶにせよ、購入プロセスを理解しておくことは不可欠です。ここでは、より一般的で初回購入者向けである「即入居物件」の購入プロセスを解説します。

1. 予算の決定と事前承認(Pre-Approval):まず、自己資金と借入可能額を把握します。銀行に相談し、住宅ローンの事前承認を取得しましょう。これにより、自分がどのくらいの価格帯の物件を探せるかが明確になります。 2. 物件探しと内覧:私たちガイア・リビングのような信頼できる不動産エージェントと共に、希望条件に合う物件を探し、内覧します。焦らず、複数のエリア、複数の物件を比較検討することが重要です。この段階で、サービスチャージや光熱費の平均なども確認しておきましょう。 3. オファーの提示と合意形成(MOU):購入したい物件が決まったら、売主に対して購入希望価格を提示(オファー)します。価格交渉がまとまると、不動産エージェントの仲介でMemorandum of Understanding (MOU) / Form Fと呼ばれる売買合意書を作成・署名します。この際、手付金として物件価格の10%相当の小切手をエージェントに預けるのが一般的です。 4. NOCの取得:売主は、その物件の管理組合やデベロッパーから、サービスチャージ等の未払いがないことを証明する「No Objection Certificate (NOC)」を取得する必要があります。 5. 住宅ローンの本申請:事前承認を得ている銀行に、MOUや物件情報などを提出し、住宅ローンの本申請を行います。銀行は物件の評価(Valuation)を実施します。 6. 最終的な譲渡手続き(Transfer):ローンの承認が下りたら、ドバイ土地局(DLD)が指定するトラスティーオフィス(Registration Trustee office)にて、買主、売主、エージェント、銀行担当者が集まり、最終的な所有権移転手続きを行います。ここで、頭金の残り、諸費用、仲介手数料などを支払い、売主はローンを完済します。 7. 鍵の受け取りと名義変更:すべての支払いが完了し、DLDのシステムで所有権が買主に移転されると、新しいタイトルディード(所有権証明書)が発行されます。これで、あなたは晴れて物件の所有者となり、鍵を受け取ることができます。最後に、電気・水道(DEWA)の名義変更を忘れずに行いましょう。

このプロセスは通常4週間から6週間ほどかかります。信頼できるエージェントがいれば、各ステップで何をすべきか的確にアドバイスし、手続きをスムーズに進めてくれます。

8. 最終判断を下すためのチェックリスト

最後に、あなたが自分にとって最適な選択をするためのチェックリストを用意しました。これらの質問に答えることで、あなたの考えが整理されるはずです。

あなたの状況分析チェックリスト:

  • 資金計画
  • [ ] 物件価格の約30%に相当する初期費用を現金で用意できるか? (Yes → 即入居, No → オフプランを検討)
  • [ ] 安定した収入があり、住宅ローンの審査に通る自信があるか? (Yes → 即入居, 不安 → オフプランの分割払いを検討)
  • [ ] 数年間にわたる分割払いを、滞りなく続けられるキャッシュフロー計画があるか? (オフプランを検討する場合)
  • 時間軸とライフプラン
  • [ ] 1年以内にドバイで自分の家に住み始めたいか? (Yes → 即入居)
  • [ ] すぐに家賃収入を得て、投資をスタートさせたいか? (Yes → 即入居)
  • [ ] 数年後の完成まで、気長に待つことができるか? (Yes → オフプランも選択肢)
  • リスク許容度
  • [ ] 図面やCGだけでなく、実物を見て購入を決めたいか? (Yes → 即入居)
  • [ ] 工事の遅延や、完成クオリティが期待と違うリスクを受け入れられるか? (No → 即入居)
  • [ ] 市場が下落しても、長期的に保有し続ける覚悟があるか? (両方のタイプでYesが望ましい)

このチェックリストで「即入居」に多くのチェックが付いた方は、迷わず即入居物件を探し始めるべきです。もし「オフプラン」の項目に惹かれる部分があったとしても、それが「初期費用が安い」という点だけなのであれば、もう少し自己資金を貯めてから、より安全な即入居物件に挑戦することをお勧めします。

Key takeaway

初めてドバイで不動産を購入するなら、安心と確実性を最優先すべきです。物理的に存在し、すぐに価値を生む「即入居物件」は、不確実性の高いオフプラン投資に比べて、はるかに堅実で賢明な第一歩です。未来の可能性に賭ける前に、まずは目の前にある確かな価値を手に入れることから始めましょう。

ドバイでの不動産購入は、正しい知識と信頼できるパートナーがいれば、決して難しいものではありません。私たちガイア・リビングは、あなたの初めての物件探しが、素晴らしい体験となるよう、全力でサポートいたします。どんな些細な疑問でも、お気軽にご相談ください。

## 出典 - ドバイ土地局(DLD): https://dubailand.gov.ae/en/ - アラブ首長国連邦中央銀行(CBUAE): https://www.centralbank.ae/ - アラブ首長国連邦政府ポータル: https://u.ae/en

Frequently asked

Questions, answered

ドバイの初回購入者にとって、即入居物件とオフプラン物件、どちらが安全ですか?
一般的に、即入居可能物件の方が安全です。物件を実際に見て確認でき、すぐに収益(家賃または自己居住)を生むため、工事の遅延や品質問題といったオフプラン特有のリスクがありません。資金計画も立てやすいです。
ドバイでオフプラン物件を購入する際の最大のリスクは何ですか?
最大のリスクは工事の遅延や中止です。信頼できる大手デベロッパーを選ぶことでこのリスクは軽減できますが、完成が数ヶ月から数年遅れる可能性は常に存在します。また、完成時の市場価格が購入時より下落しているリスクもあります。
ドバイで不動産を購入する際の初期費用はどのくらいですか?
即入居物件の場合、物件価格の約25%(頭金)+約7%(ドバイ土地局登録料4%、仲介手数料2%、各種管理手数料など)が目安です。例えばAED 100万の物件なら、AED 32万程度を現金で用意する必要があります。
オフプラン物件の支払いプラン(ペイメントプラン)とは何ですか?
デベロッパーが設定する分割払いのスケジュールです。通常、予約時に10-20%を支払い、建設の進捗に応じて数回に分けて支払い、残りを完成時に支払います。完成後の分割払い(Post-Handover Payment Plan)が可能なプロジェクトもあります。
ドバイで不動産を購入すれば、ゴールデンビザを取得できますか?
はい、AED 200万以上の価値がある不動産を1つまたは複数購入することで、10年間のゴールデンビザを申請する資格が得られます。これはオフプラン物件でも、完成時にAED 200万以上の価値があれば対象となります(デベロッパーや政府の承認条件によります)。
ドバイの中古物件と新築(即入居)物件ではどちらが良いですか?
どちらにも利点があります。中古物件は価格が手頃でコミュニティが成熟していることが多い一方、修繕が必要な場合があります。新築は最新の設備で保証も付きますが、価格は高めです。初回購入者は、実際に内覧して状態を確認できるため、中古物件も有力な選択肢です。
加藤 結衣 — portrait
著者
初回購入者ガイド

ドバイでの不動産購入は初めてという方や、海外在住の皆様に向けて、鈴木花が住宅ローン、ビザ、エスクロー、そして複雑な書類手続きまで、購入の道のりをわかりやすく解説します。専門用語を使わず、前提知識も問いません。

受信トレイへのメッセージ

月に一度、厳選されたメールをお届けします。市場分析、新規物件情報、スパムなし。