ドバイ短期賃貸物件の売却:運営を止めずに価値を最大化する戦略 — Dubai real estate
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ドバイ短期賃貸物件の売却:運営を止めずに価値を最大化する戦略

ドバイで短期賃貸物件、いわゆる「ホリデーホーム」を運営されているオーナー様から、最近特に増えているご相談があります。それは、「運営を止めることなく、このまま物件を売却できないか?」というものです。答えは明確に「イエス」であり、さらに言えば、それは単なる売却ではなく、物件の価値を最大化するための極めて有効な戦略となり得ます。…

田中 莉子 — portrait
2026年9月5日 · 読了時間19分

ドバイで短期賃貸物件、いわゆる「ホリデーホーム」を運営されているオーナー様から、最近特に増えているご相談があります。それは、「運営を止めることなく、このまま物件を売却できないか?」というものです。答えは明確に「イエス」であり、さらに言えば、それは単なる売却ではなく、物件の価値を最大化するための極めて有効な戦略となり得ます。

ドバイ市場において、すでに高い稼働率と収益実績を持つドバイ 短期賃貸物件 売却は、単なる「居住用不動産」の売却とは一線を画します。これは、実績あるビジネスそのものを譲渡するに等しい行為であり、買い手にとっては購入初日からキャッシュフローを生み出す魅力的な投資物件 売却の機会となります。しかし、その成功は、運営の継続性、法規制の遵守、そして円滑な引き継ぎという、繊細かつ専門的なアプローチにかかっています。Gaia Livingの売主戦略家として、私が日々実践している具体的な戦略を紐解いていきましょう。

この記事では、以下の重要なポイントについて掘り下げていきます。

  • なぜ「運営継続」が売却価格を高めるのか
  • 売却プロセスにおけるDTCM規制 売却の重要性とライセンスの取り扱い
  • 買い手の信頼を勝ち取るための「透明性」の高い情報開示
  • 予約と収益の引き継ぎに関する具体的な契約条項
  • 内見から引き渡しまで、運営を妨げないための実践的テクニック
  • 成功に導くための運営中不動産 出口戦略の構築方法

なぜ「運営継続売却」が有利なのか?収益性を価値に変える論理

通常の居住用物件を売却する場合、その価値は立地、広さ、建物の質、そして市場の需給バランスによって決まります。しかし、運営中の短期賃貸物件は、これらに加えて「収益性」という強力な価値基準を持ちます。これは、売主様にとって大きなアドバンテージです。なぜなら、買い手、特に投資家は、物件の物理的なスペックだけでなく、「この物件がどれだけの利益を生み出すか」というROI(投資収益率)を最重要視するからです。

例えば、ドバイマリーナにある同スペックの2つのアパートメントを想像してみてください。一つは空室で、もう一つは年間稼働率85%、純収益AED 150,000の実績を持つ短期賃貸物件だとします。投資家にとって、後者が遥かに魅力的なのは自明です。後者は、購入した瞬間から収益予測が立てやすく、投資リスクが低いと判断されるため、市場価格に「収益プレミアム」を上乗せしてでも手に入れたいと考えるのです。これが、運営を止めずに売却する最大のメリットです。私たちは、この「収益プレミアム」を具体的な数字で買い手に提示し、価格交渉を有利に進めます。

この戦略が特に有効なのは、パーム・ジュメイラビジネスベイダウンタウン・ドバイといった、観光客やビジネス出張者に絶大な人気を誇るエリアです。これらのエリアでは、短期賃貸の需要が常に高く、安定した収益実績は買い手にとって非常に説得力のあるデータとなります。私たちは、過去12〜24ヶ月分の稼働率、宿泊単価(ADR)、予約プラットフォーム上のレビュー評価などをまとめた「パフォーマンス・レポート」を作成し、これを物件の公式なセールスポイントとして活用します。これにより、単なる「海の見えるアパート」ではなく、「年間純利回り7%を達成した実績ある投資資産」として物件を位置づけることができるのです。

収益実績は、憶測ではなく事実に基づいた強力なセールスツールです。空室の物件が「可能性」を売るのに対し、運営中の物件は「保証されたパフォーマンス」を売るのです。

さらに、運営を継続することで、物件は常に最高の状態に保たれます。短期賃貸物件は、ゲストを迎え入れるために定期的な清掃とメンテナンスが不可欠です。つまり、内見希望者がいつ訪れても、モデルルームのように整然としており、生活感のないクリーンな状態を見せることができます。これは、空室期間が長引き、埃っぽくなりがちな通常の売却物件と比較して、計り知れないほどの好印象を買い手に与えます。この「常に内見準備OK」という状態も、売却プロセスを迅速化する上で大きな利点となります。

ドバイで短期賃貸(ホリデーホーム)を合法的に運営するには、ドバイ経済観光局(DET)、旧称DTCMの許可が不可欠です。このライセンスの存在と、その適切な取り扱いは、エアビー物件 売却を成功させるための法的基盤となります。売却プロセスを開始する前に、ご自身の物件がどのようなライセンス形態で運営されているかを正確に把握することが最初のステップです。

ドバイにおける短期賃貸ライセンスの保有形態は、主に2つのパターンに分かれます。

1. 個人オーナーが直接ライセンスを保有するケース: 物件の所有者自身がDTCMに申請し、ホリデーホームの運営許可を取得している場合です。この場合、物件の所有権が買い手に移転すると、既存のライセンスは失効し、新しいオーナーが改めてライセンスを申請し直す必要があります。 2. 認可された運営会社がライセンスを保有するケース: 多くのオーナー様が選択する方法で、専門のホリデーホーム運営会社に物件の管理を委託する形態です。この場合、ライセンスは運営会社が保有しており、個々の物件はその会社のポートフォリオの一部として登録されています。売却時には、買い手が同じ運営会社との契約を引き継ぐことで、運営の継続性がスムーズに保たれます。

どちらのケースにおいても、売主様、買主様、そして運営会社(該当する場合)の間で、ライセンスの引き継ぎに関する明確な合意を形成することが極めて重要です。特に、運営会社との契約を引き継ぐ場合は、売買契約書(MOU)に「買い手は、所有権移転完了と同時に、現行の運営会社との管理契約を承継することに同意する」といった条項を盛り込むことが不可欠です。これにより、運営の空白期間が生まれるのを防ぎ、予約のキャンセルといったトラブルを回避できます。

私たちは、売却活動を開始する初期段階で、ライセンスの状況を証明する公式書類(DTCM発行の許可証、運営会社との契約書など)をすべて揃え、デューデリジェンス(買主による事前調査)に備えます。これらの書類を事前に準備し、透明性を確保することで、買い手は安心して取引を進めることができます。例えば、ドバイ・クリーク・ハーバーのような新興エリアで、大手デベロッパーエマールの物件を短期賃貸として売却する場合、そのエリアの将来性と物件の収益実績に加え、DTCMコンプライアンスが完璧であることを示すことで、買い手の信頼を確固たるものにできます。

また、建物の管理組合やデベロッパーが定める規約(コミュニティ・ルール)も確認が必要です。一部のコミュニティでは、短期賃貸の運営に対して独自の規則を設けている場合があります。売却前に、物件が所在するコミュニティのNOC(No Objection Certificate / 無異議証明書)発行要件に、短期賃貸運営に関する制約がないかを確認しておくことも、後のトラブルを未然に防ぐための重要なステップです。これらの法務・規制面の確認作業は複雑に感じられるかもしれませんが、私たちのような専門家がすべて代行し、売主様が安心して売却に集中できる環境を整えます。

「ビジネス」として売る:情報開示とデューデリジェンスの準備

運営中の短期賃貸物件は、単なる不動産ではなく、「ターンキー(すぐに始められる)ビジネス」として売却すべきです。このアプローチを成功させる鍵は、徹底した「透明性」にあります。買い手である投資家は、感情的な判断ではなく、データに基づいた合理的な判断を下します。したがって、彼らが求める情報を先回りして提供し、一切の疑念を払拭することが、信頼を勝ち取り、価格交渉を有利に進めるための最善策です。私たちはこれを「インベストメント・パッケージ」と呼んでいます。

買い手が最も知りたいのは、物件の収益性に関する具体的なデータです。曖昧な表現は避け、検証可能な数値を提示する必要があります。私たちが売主様のために準備するインベストメント・パッケージには、通常以下の情報が含まれます。

  • 過去12〜24ヶ月の収支報告書: 月ごとの総収入、運営会社への手数料、清掃費、光熱費(DEWA)、インターネット代、メンテナンス費など、すべての経費を差し引いた後の純利益(Net Operating Income)を明確に示します。
  • 稼働実績データ: 月ごとの稼働率(Occupancy Rate)、平均宿泊単価(ADR)、RevPAR(販売可能な客室あたりの収益)をグラフなどで視覚的に示します。
  • 予約プラットフォームの評価: AirbnbやBooking.comなどでの総合評価、レビュー件数、具体的なゲストからの高評価コメントの抜粋。特に「スーパーホスト」などのステータスは強力なアピールポイントになります。
  • 将来の予約状況: 売買契約時点ですでに確定している将来の予約リストとその収益見込み。これは、買い手が購入直後から得られるキャッシュフローを具体的に示すものです。
  • 経費関連の証明書類: 直近のDEWA(水道光熱費)請求書、サービスチャージ(共益費)の支払い証明書、運営会社との契約書など。

これらの情報を網羅した詳細なレポートを準備することで、私たちは買い手からの問い合わせに対して即座に、かつ自信を持って回答できます。例えば、ジュメイラ・ビレッジ・サークル(JVC)のようなコミュニティは、手頃な価格帯と良好なアクセスから短期賃貸投資家に人気ですが、物件数が多いため競争も激しいです。その中でご自身の物件を差別化するには、「私の物件は過去2年間、平均稼働率80%以上を維持し、近隣の類似物件より15%高いADRを達成しています。その証拠がこのレポートです」と、データで裏付けられた強みを提示することが不可欠です。

デューデリジェンスのプロセスでは、買い手またはその代理人がこれらの情報を精査します。この段階で情報の不備や矛盾が見つかると、買い手の信頼は一気に失われ、最悪の場合、取引が破談になることもあります。だからこそ、私たちは売却活動の開始前に、すべての情報を整理・検証し、完璧な状態のインベストメント・パッケージを作成することに全力を注ぎます。これは、売主様の資産価値を正当に評価してもらうための、最も重要な準備作業なのです。この透明性の高いアプローチは、買い手に安心感を与えるだけでなく、プロフェッショナルな売主であるという印象を与え、取引全体をスムーズに進める効果もあります。

予約、収益、費用の引き継ぎ:契約書(MOU)の重要条項

運営中の物件を売却するプロセスで、最も繊細かつ重要なのが、既存および将来の予約、そしてそれに伴う収益と費用の引き継ぎに関する取り決めです。ここでの合意が曖昧だと、所有権移転後に深刻な金銭トラブルに発展しかねません。すべての取り決めは、必ず法的拘束力のある売買契約覚書(MOU - Memorandum of Understanding)に、明確かつ具体的な言葉で記載されなければなりません。

Gaia Livingでは、短期賃貸物件の売買に特化したMOUの雛形を用意しており、個別の案件ごとにカスタマイズして使用します。特に以下の条項については、細心の注意を払って売主様、買主様双方の合意を形成します。

1. 収益と費用のカットオフ日(Cut-off Date)の定義: 最も重要なのが、「いつの時点までの収益と費用が売主のもので、いつからが買主のものになるか」を定義することです。通常、これは物件の所有権移転がドバイ土地局(DLD)で正式に登録される日(Transfer Date)とします。MOUには「所有権移転日の前日までのチェックアウトに伴う宿泊料は売主の収益とし、所有権移転日以降のチェックインに伴う宿泊料は買主の収益とする」といった形で明記します。

2. 既存予約の取り扱い: 売買契約時にすでに確定している将来の予約(Future Bookings)のリストをMOUの添付書類として加え、その合計予約額も記載します。そして、これらの予約をキャンセルすることなく、買い手が引き継ぐ義務があることを明確にします。これにより、買い手は購入直後からの収益を確保でき、売主はゲストとのトラブルを避けられます。

3. 予約金(デポジット)の精算: ゲストから前払いで受領している予約金がある場合、その精算方法を定めます。例えば、所有権移転日に、買い手の収益となる将来の予約について売主がすでに受け取っている予約金総額を計算し、その金額を売買代金から差し引く(または別途買い手に支払う)という方法が一般的です。この計算は、運営会社を交えて正確に行う必要があります。

4. 諸経費の按分(Proration): サービスチャージ(共益費)や光熱費(DEWA)など、定期的に発生する費用は、所有権移転日を基準に日割り計算で按分します。例えば、年払いのサービスチャージがAED 12,000で、年の途中で所有権が移転した場合、残りの期間に相当する金額を買い手が売主に支払う、という取り決めをします。これにより、どちらか一方が不当に負担を強いられることがなくなります。

以下は、MOUに記載する引き継ぎ条項の具体例です。

  • 第X条(将来の予約): 売主は、本契約締結時点で存在する、別紙Aに記載の将来の予約を維持し、買主は所有権移転をもってこれを引き継ぐものとする。
  • 第Y条(収益の帰属): 所有権移転日(当日を含む)以降にチェックインするゲストからの宿泊料は、すべて買主の収益とする。所有権移転日の前日までにチェックアウトしたゲストからの宿泊料は、すべて売主の収益とする。
  • 第Z条(費用の按分): 当該年度の不動産サービスチャージは、所有権移転日を基準として日割り計算され、買主は残存期間分を所有権移転時に売主に支払うものとする。

これらの条項を弁護士の確認のもとでMOUに盛り込むことで、法的な保護が確保され、安心して取引を進めることができます。曖昧な口約束は絶対に避け、すべての合意を書面に残すこと。これが、運営中不動産 出口戦略を成功させるための鉄則です。

内見から引き渡しまで:運営と売却活動を両立させる実践術

短期賃貸物件の売却において、日々の運営を妨げることなく、いかに効果的な売却活動を行うかは、売主戦略家としての腕の見せ所です。ゲストの滞在満足度を損なうことなく、かつ物件の魅力を最大限に買い手候補に伝えるためには、周到な計画と運営会社との緊密な連携が不可欠です。空室物件のようにいつでも自由に内見を組めるわけではないため、より戦略的なアプローチが求められます。

まず、内見のスケジューリングです。私たちは、運営会社が使用している予約管理システムにアクセスさせてもらい、予約の入っていない「空き時間」を常に把握します。内見のゴールデンタイムは、ゲストがチェックアウトし、清掃スタッフによるクリーニングが完了した直後です。このタイミングであれば、物件は最も清潔で整然としており、生活感のない完璧な状態で買い手候補に見せることができます。急な内見リクエストにも応えられるよう、運営会社とは「内見希望が入った場合、2〜3時間前の通知で対応可能か」といった事前協定を結んでおくことが重要です。滞在中のゲストがいる時間帯の内見は、プライバシー侵害となり、クレームの原因になるため絶対に避けるべきです。

しかし、人気の物件ほど予約が詰まっており、物理的な内見の機会が限られるというジレンマがあります。この課題を解決するために、私たちは高品質な「3Dバーチャルツアー」の作成を強く推奨しています。Matterportなどの技術を使えば、買い手は時間や場所を問わず、まるで実際に室内を歩いているかのように、物件の隅々までオンラインで確認できます。これは、特に海外からの投資家にとって非常に有効なツールです。エマール・ビーチフロントのような高級ウォーターフロント物件では、眺望の素晴らしさをバーチャルツアーで体験してもらうことで、購入意欲を劇的に高めることができます。バーチャルツアーがあれば、物理的な内見は、購入意思が固まった最終候補者に絞ることができ、運営への影響を最小限に抑えられます。

引き渡し(Transfer)当日の手順も、通常とは異なる配慮が必要です。所有権移転は、ドバイ土地局(DLD)の指定する信託管理人(Trustee)のオフィスで行われます。この日を境に、法的な所有権、そして収益と費用の負担が買主に移ります。私たちは、この移転手続きが完了した瞬間に、運営会社、売主、買主の間で連絡を取り合い、以下の引き継ぎを確実に行います。

引き渡し当日のチェックリスト - 鍵の引き渡し: すべての物理キー、アクセスカード、駐車場のリモコンなどを買主または運営会社に引き渡す。 - 予約システムのアクセス権移行: 運営会社が、予約管理システムのオーナー情報を売主から買主に変更する。 - 光熱費(DEWA)の名義変更: 買主が新しいDEWAアカウントを開設する手続きを完了したことを確認する。 - 最終的な金銭精算: 事前に合意した収益や費用の按分に基づき、最終的な精算(小切手または銀行振込)を行う。

これらのプロセスを事前に計画し、チェックリスト化しておくことで、引き渡し当日の混乱を防ぎ、スムーズな移行を実現します。私たちの役割は、売却というゴールを達成するだけでなく、そのプロセス全体が売主様にとってストレスのない、円滑な体験となるよう、あらゆる側面からサポートすることです。

投資家心理を掴むマーケティング戦略

運営中の短期賃貸物件を売却する際のマーケティングは、一般的な住宅のそれとは全く異なります。ターゲットオーディエンスは、終の棲家を探すファミリーではなく、リターンを追求する冷静な投資家です。したがって、マーケティングメッセージも彼らの言語、つまり「数字」と「ロジック」で語りかける必要があります。

私たちが展開するマーケティング戦略の核心は、「感情」ではなく「合理性」に訴えかけることです。物件広告のタイトルには、「絶景の3ベッドルーム」といった表現よりも、「実績利回り7%超、即収益可能なターンキー投資物件 in ドバイ・マリーナ」といった、具体的で力強い言葉を選びます。これにより、最初から投資目的の買い手だけを効率的に引き寄せることができます。広告の本文や物件詳細ページでは、美しいインテリア写真に加えて、前述の「インベストメント・パッケージ」から抜粋した収益グラフや稼働率データを前面に押し出します。

ターゲットとする投資家層によって、アピールするポイントも微調整します。例えば、初めてドバイ不動産に投資する海外の個人投資家に対しては、「専門の運営会社がすべて管理するため、オーナー様の手間は一切不要」「購入初日から安定した家賃収入」といった「手軽さ」と「安心感」を強調します。一方で、複数の物件を所有する経験豊富なプロの投資家や機関投資家に対しては、より専門的なデータ、例えば、周辺エリアの不動産市況分析、将来的なインフラ開発計画(近隣のメトロ駅建設計画など)、そして節税効果といった、よりマクロな視点からの付加価値を提示します。

さらに、私たちはGaia Livingが持つ国内外の投資家ネットワークを最大限に活用します。弊社のデータベースには、過去にドバイの収益物件に興味を示した、あるいは実際に購入した投資家のリストが豊富に蓄積されています。一般的な不動産ポータルサイトに掲載するだけでなく、これらの「質の高い」見込み客に対して、Eメールや個別の電話で直接アプローチします。このターゲットを絞ったダイレクトマーケティングは、不特定多数に公開するよりも遥かに高い成約率を誇ります。特に、アラビアン・ランチェスのヴィラやDIFCの高級アパートなど、特定のコミュニティや物件タイプを好む投資家の傾向も把握しているため、最適なマッチングが可能です。

重要なのは、この物件が単なる「住居」ではなく、「収益を生み出す機械(Money-Making Machine)」であることを、あらゆるマーケティングチャネルを通じて一貫して訴求し続けることです。美しい夕日の写真も良いですが、それ以上に、右肩上がりの収益グラフこそが、投資家の心を最も強く動かすのです。この投資家心理を深く理解し、それに寄り添ったマーケティング戦略を構築することが、ドバイ 短期賃貸物件 売却を成功に導くための鍵となります。

売却費用の内訳と収益の最大化

運営中物件の売却を決断するにあたり、売主様が最も気になさるのは、最終的に手元にいくら残るのか、という点でしょう。売却価格から差し引かれる費用を正確に把握し、利益を最大化するための戦略を立てることが重要です。ドバイでの不動産売却にかかる費用は標準化されていますが、いくつか注意すべき点があります。

まず、ドバイ不動産売却における主な費用をリストアップしてみましょう。

  • ドバイ土地局(DLD)への譲渡税: 売却価格の4%。法律上は売主と買主で2%ずつ負担することになっていますが、商慣習上、買主が全額負担することがほとんどです。しかし、交渉によっては売主が一部を負担するケースもあるため、MOU締結時に明確にする必要があります。
  • 不動産仲介手数料: 売却価格の2% + 5%の付加価値税(VAT)。これは、私たちのような仲介会社にお支払いいただく成功報酬です。
  • 信託管理人(Trustee)手数料: 所有権移転手続きを代行する信託管理人(Trustee Office)に支払う手数料。通常、AED 4,000 + VATです。
  • NOC(無異議証明書)発行手数料: 物件のデベロッパーに対して、サービスチャージ等の未払いが無いことを証明するNOCの発行を依頼する際に発生します。料金はデベロッパーにより異なり、AED 500~5,000程度です。
  • 住宅ローン関連費用: 住宅ローンが残っている場合、銀行に支払う早期完済手数料(通常、残債の1%程度、上限AED 10,000)と、抵当権抹消のための書類作成費用がかかります。
  • 運営会社への支払い: 運営会社との契約内容によっては、契約期間の途中で解約(売却)する際に、一定の解約金が発生する場合があります。これは契約書を事前に確認する必要があります。

例えば、AED 2,000,000で短期賃貸物件を売却する場合の売主様の費用概算は以下のようになります。(買主がDLD手数料を全額負担する前提)

  • 不動産仲介手数料: AED 2,000,000 × 2% = AED 40,000
  • 上記へのVAT: AED 40,000 × 5% = AED 2,000
  • NOC発行手数料(仮): AED 1,000
  • 売主様負担費用合計: 約 AED 43,000

したがって、手取り額は「AED 2,000,000 - AED 43,000 = AED 1,957,000」が目安となります(住宅ローンがない場合)。ドバイの大きなメリットは、不動産売却益(キャピタルゲイン)に対して税金がかからないことです。この手取り額が、そのまま売主様の利益となります。

収益を最大化するためには、これらの費用を最小限に抑えること以上に、「売却価格そのものを引き上げること」が最も効果的です。そして、その鍵を握るのが、まさにこれまで述べてきた「運営を止めずに、収益実績を付加価値として売る」という戦略なのです。例えば、この戦略によって売却価格が5%(AED 100,000)上昇すれば、諸費用を差し引いても、手取り額は大幅に増加します。私たちは、単に物件を売るだけでなく、売主様の資産価値を最大限に引き出し、最終的な手取り額を最大化することを使命としています。

Key takeaway

ドバイで短期賃貸物件を売却する最善の戦略は、運営を止めずに「実績あるビジネス」として売却することです。これにより、収益性を付加価値として価格に転嫁し、投資家層に直接アピールすることで、より高く、より迅速な売却が実現します。成功の鍵は、DTCM規制の遵守、透明性の高い情報開示、そして専門家と連携した緻密な引き継ぎ計画にあります。

短期賃貸物件の売却は、多くの可変要素が絡む複雑なプロセスです。しかし、正しい知識と戦略、そして信頼できるパートナーがいれば、それは非常に有利な投資物件 売却の機会となります。もしご自身の物件の価値を最大限に引き出す売却戦略にご興味があれば、ぜひ一度、Gaia Livingの私、田中までご相談ください。売主様の利益を第一に考えた、最適な出口戦略をご提案いたします。

Sources

Frequently asked

Questions, answered

短期賃貸の運営を続けながら物件を売却することは可能ですか?
はい、可能です。むしろ、稼働実績と将来の予約を「資産」として提示することで、物件の付加価値を高め、より高い価格での売却が期待できます。円滑な引き継ぎには、運営会社、買い手、売主間での明確な合意形成が不可欠です。
売却時にかかる主な費用は何ですか?
主な費用は、ドバイ土地局(DLD)への譲渡税(売却価格の4%)、不動産仲介手数料(通常2%)、NOC(無異議証明書)発行手数料(AED 500〜5,000)、信託管理人(Trustee)手数料(約AED 4,000)、そして住宅ローンが残っている場合はその清算費用です。
DTCMのホリデーホーム・ライセンスは買い手に引き継げますか?
DTCMライセンスは物件に紐づくため、所有権移転に伴い、新しい所有者がライセンスを再申請または引き継ぐ手続きが必要です。運営会社がライセンスを保有している場合は、その会社との契約を買い手が引き継ぐ形が一般的です。
売却益に対してドバイで税金はかかりますか?
ドバイでは、不動産の売却によって得られたキャピタルゲイン(売却益)に対して、現行の税法では課税されません。これはドバイ不動産投資の大きな魅力の一つです。
内見はどのように調整すればよいですか?
予約の合間を縫って内見スケジュールを組む必要があります。運営会社と密に連携し、清掃直後など最も物件が魅力的に見えるタイミングを狙うのが理想です。場合によっては、3Dバーチャルツアーの作成も非常に有効です。
既存の予約はどうなりますか?
既存の予約とそれに伴う収益は、所有権移転日を境に買い手に引き継がれるのが一般的です。売買契約書(MOU)で、どの予約までが売主の収益で、いつからが買い手の収益になるかを明確に定義することが極めて重要です。
田中 莉子 — portrait
著者
売主の戦略家

佐藤麗奈は、売却を検討しているオーナー様のために執筆しています。ホームステージング、掲載時期、エージェント選び、そして低額提示への対応方法まで、彼女は常に売主様の味方です。

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